校長あいさつ

やわらかな春の日差しがうれしい季節となりました。子どもたちは、この一年間に思いを馳せるとともに、4月からの進級に大きな期待と希望を抱いています。学校は、子どもたちと共に学校教育目標「徳・知・体の調和のとれた人間性豊かで行動力のある児童の育成 ~やさしく かしこく たくましく そしてかがやく~」を目指して教育活動に取り組んでまいりました。

今年度も、9月と2月の2度の臨時休校があり、教育活動の工夫を余儀なくされた年となりました。休校中も子どもたちの「学びを止めない」よう、オンライン授業を中心にプリントやドリル類も活用した自宅学習を行いました。子どもたちは、1人1台の端末を上手に操作し、オンラインでも集中して学習していました。子どもたちのICT技術習得には目を見張るばかりでした。また、私たち教職員も昨年度から、試行錯誤を繰り返しながらオンライン授業のための授業力・指導力の向上に努めてまいりました。特に、今年度は双方向性の授業を目指し、子どもたちとの会話ややり取りを大切にするよう心がけました。様々な手立てや工夫を講じて、有意義なオンライン授業を進めることができたと感じています。さらに、今年度は昨年度、中止となった行事も縮小したり、内容を変えたりしながらも実施することができました。遠足や修学旅行、上小まつり、幼稚園や福祉施設との交流、校外学習、授業研究会等での体験や様々な人との交流で得た学びが、子どもたちの心を豊かにし、大きな成長につながったのではないかと思います。そのような中、日々の子どもたちの笑顔や歓声が私たち教職員の大きな喜びであり、励みとなった一年でした。

コロナ禍は子どもたちにとって、我慢が多かったと思いますが、我慢の仕方や目の前にある状況の受け止め方を学び、自分なりに乗り越える力を身に付ける機会でもあったのではないでしょうか。コロナ禍を過ごし、たくましく成長した子どもたちは、きっと自信と希望をもって様々なことにチャレンジしていってくれると信じています。そして、子どもたちには、これから先、毎日の中に小さな楽しみと喜びを見付け、自分の人生を自分の力で楽しめる人になってほしいと心から願っています。保護者や地域の皆様にも卒業生をはじめ、上大野小学校の子どもたちをこれからも見守り、ご支援いただけますようお願い申し上げます。 

  保護者や地域の皆様の深いご理解とご支援のお陰で、令和3年度を無事に終えることができます。学校を温かく見守り、私たち教職員に励ましの声をかけてただき、言葉では言い尽くすことのできない気持ちでいっぱいです。心より、感謝申し上げます。一年間、本当にありがとうございました。                     

  令和4年3月

                 古河市立上大野小学校長  綱川 真理


           









 

校章について

 上大野小学校地域は,昔から桑苗の生産地として本県はもとより栃木県を始めとして他県へ出荷してきました。この歴史ある桑の葉を取り入れ,三枚をもってデザインしてあります。
 また,なかの「小」の字は養蚕農家が多く。繭の生産地でもありましたので,この繭の形をもって表しています。(昭和52年12月1日制定)